1月の朝礼の様子です
- 公開日
- 2025/01/28
- 更新日
- 2025/01/28
学校のようす
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1月28日(火)の朝活動は朝礼です。今日も校歌斉唱は5年生の子が指揮と伴奏を行ってくれました。なかなか堂に入ったものでしょう?みんな歌いやすかったので良い校歌合唱でした。
今回は、授業っぽく行ってみました。テーマは「算数って何のために勉強するの???」です。算数はきびしく正解を要求されるイメージが強くて、学校の勉強の代表なのですが、ハードルが高い教科です。今日はゲームを通して、数学的な考え方を話してみたつもりです。
ゲームは棒取りです。25本の棒を二人で交互に2本までとることができます。25番目の最後の一本を取った方が負けというルールで課題設定しました。「誰か挑戦してみたい人?」というと、3年生以上くらいからたくさんの手が上がりました。456年から一人ずつ対戦することとして、最初に4年生の男の子を指名しました。じゃんけんすると男の子が勝ち、彼は「先攻」を選択しました。もちろん必勝法を知っている校長が勝たせてもらいました。続いて、5年生の子が挑戦します。じゃんけんで校長が勝ったので遠慮なく「後攻」でゲームを開始し、校長が勝ちました。6年生はみんなの推薦で算数が大得意の男の子が来てくれました。じゃんけんで校長が勝ってしまったので「後攻」をいただき、またまた勝たせていただきました。そして、男の子はなんとか勝とうとして一生懸命考えていることが表情から分かりました。それが算数です。
お気づきの通り、このゲームは後攻が勝ちます。なぜなら、相手が1本とれば2本とる、2本とれば1本とるというように、後攻は3本目を確実にとれます。つまり、後攻は3の倍数の棒を絶対にとれるのです。だから、3x8=24の24本目がとれるので、25本目を確実に相手に取らせることができます。
「必ず3本目は取れる」という数の合成、「3の倍数は取れる」という倍数(かけ算)の考えで、後攻は相手が1本取れば2本、2本取れば1本で3の倍数を作っていけば何も頭を働かせなくても勝てるのです。
算数(数学)は物事の仕組みを捉えたり、理由を考えるときに非常に有効です。答えを正解するだけが算数ではありません。論理的に考えてよりよい道筋を考えるプロセスが算数です。「算数って何のために勉強するの???」と問われれば、「考える練習」と答えます。だから、「算数が苦手でも、考えるだけで十分勉強になっているんだよ」を、伝えようと思いました。どうか「すうがく」が「数が苦」じゃなくて「数楽」になりますように。
もちろん、最後は仕組みが分かった先ほどの6年生の男の子にリベンジされ、完敗しました。恐れ入りました。