人権講話
- 公開日
- 2025/12/03
- 更新日
- 2025/12/03
学校のようす
先週はインフルエンザが流行して、閉鎖をしておりました。4,5年生が出演する予定の音楽学習発表会も辞退させていただきました。というわけで、今週は学校再開です。
本校は11月21日(金)~12月11日(木)を人権週間と決めて、様々な活動をします。初日の21日の朝活動で人権講話をする予定だったのですが、とてもそのような状況ではなかったので、12月2日(火)に延期して行いました。また、2年生の人権擁護委員さんによる授業も中止になってしまいました。
人権を尊重するには差別や偏見をしないということが基本になると思います。今回は、「性的マイノリティ」の人権課題について話してみました。子どもにはたいへん難しい課題でありますが、司書の先生が「だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?」という絵本を紹介してくれたので、それを読み聞かせしました。作者の多屋 光孫(みつひろ)さんは、障がいをもつ人についての絵本をたくさん出版しています。
主人公の2人が通うだがし屋のおっちゃんは、下品で力持ちで見るからに「おっちゃん」です。2人はひょんなことからおっちゃんは女の人なのでは?と疑うようになり、勇気を出しておっちゃんに聞いてみました。おっちゃんは小さいときからジェンダーアイデンティティに悩んでいました。あるとき、自分らしく生きたいと、みんなに「私男になりたいねん」と宣言します。周りのみんなはおっちゃんに理解を示して、おっちゃんらしさを大切にしてくれました。もちろん、それを聞いた2人の子も「おっちゃん」として、だがし屋を楽しみます。
ところどころギャグのある絵本ですが、そういう場面が過ぎると子どもたちはすぐに静かなって聞いてくれました。今後、人権の標語や作文を書いたり、放送で啓発したりしていきます。始まりがちょっと遅れてしまいましたが、来週にかけて人権集中学習を行っていきます。