6年 ~地域で働く人達の想いをきいてみよう~
- 公開日
- 2025/03/11
- 更新日
- 2025/03/11
学校のようす
3月11日(火)の5時間目、6年生の総合で地域で働く農家のお二人にお越しいただいて、働くことに係わるお話をいただきました。お一人目は5年生の米作りでご指導いただいた米農家のPTA会長さんです。もうお一人は1年生の生活科で酪農をとおした命の学習でお世話になった牧場のお父さんです。
会長さんは米作り以外にも野菜作りも行っていて、まず「なすくんのはなし」という紙芝居をしてくれました。このお話は会長さんのお母さんが話を作り、近所の方に挿絵を描いてもらって紙芝居になったそうです。実家はもともと大きな養蚕農家で、学生時代までは陸上に取り組み、農家を継ぐ考えは無かったようですが、地元新里やお家のことを考え農家をしようと決めたそうです。生糸の需要は減ってしまったので、米作りや野菜作りに専念するようになったそうです。がんばって育てたものがよく育ち、収穫が増えることが楽しいとのことです。
牧場の方は、小さい頃地域の不便さや雪の多さなどに困ったこともあったけれど、良い水が出る良い環境で、お祖父さんが拓いた土地を守り事業をしていきたいと考え酪農家になったそうです。牛乳を搾って命をいただくやりがいのある仕事で、自然と調和しながら産業を残し守ることが誇りということです。良い成果が出たり、子牛が産まれたりすることが楽しいそうです。これからの酪農を考えると、日本のシステムはもう少し考えてほしいと語っていました。機材コストの削減、流通の仕組みを整える、廃棄する牛乳の問題など牧場の経営にはたくさんの課題があるそうです。
日本の農業は従事者の減少と高齢化が問題になっています。今日お話ししてくれた内容を理解し、持続可能な社会の実現に向けて動き出せる子になってくれると嬉しいです。