【56年】薬物乱用防止教室を実施
- 公開日
- 2025/02/05
- 更新日
- 2025/02/05
学校のようす
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2月4日(火)の5校時に5,6年生が「薬物乱用防止教室」を行いました。講師は本校の学校薬剤師の先生です。普段から水質検査や教室環境検査などを行っていただいている先生です。今回は、たばこの害、お酒の害、危険薬物の害について実験を交えて教えていただきました。
まず、薬の概要についてお話しいただきました。薬は「草冠」に「楽」と書くように、苦しいときにいろいろな草を試して楽になるようにしたことに由来するそうです。クイズです。「薬は水、牛乳、お茶、どれで飲むのがよいでしょう。」正解はもちろん、水です。牛乳はカルシウムが影響するそうです。また、実験でお茶と薬を混ぜてみると不気味な黒い液体になる様子を見せていただきました。子どもたちは「うえーーっ」と「やばいな」という反応を。それほど大きな害ではないようですが、やめといた方が良さそうですね。なお、コップ一杯の水で飲んでくださいとのことです。少量で飲むと薬がのどに張り付いて、炎症をおこしたりするそうですよ。
たばこの害は、主に3つの成分が体を冒します。「ニコチン」は吸収すると落ち着きを得られるものですが、依存性の原因物質です。「一酸化炭素」は赤血球と結びつくので、酸素を運ぶ量が減ってしまいます。「タール」はそれ以外の物質の総称で「すす」のようなものですので、肺にたまって機能を阻害します。スライドに映った真っ黒な肺の写真はとても不気味で、子どもたちも危機感をもって見ていました。依存性があるのでなかなかやめられないのも厄介です。
お酒の害については、飲酒すると脳が麻痺(酔う)状態になるので、成長期の子どもたちは飲むべきではないとのことです。ご存じの通り、少し常習性もあります。
さて、危険ドラッグについては違法ですので、絶対に手を出してはいけません。でも売る方は、「ハーブ」「入浴剤」と称して危険感がないようにごまかしたり、「いやなこと忘れられるよ」「やせられるよ」などうまい言葉を言って誘ってくるそうです。そして、一度手を出してしまうと強い依存性があるので、やめられないとのことです。今回はシンナーが油分の多い脳を溶かす様子を、発泡スチロールを模して実験してくれました。あっという間に発泡スチロールが溶ける様子を見て、子どもたちも「わーっ」と驚いていました。
とにかく、そういう薬物を勧められたら、とにかく断る。断り方は写真のスライドをご覧ください。闇バイトも問題になっておりますし、青少年を取り巻く環境は以前より複雑化しているかもしれません。そういう脅威から子どもたちを守るために、ご家庭でも話題に取り上げていただけたらと思います。